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エアコンのフィン掃除を自分でやる方法|洗浄スプレーのリスクとプロが必要な範囲も解説

エアコンのフィン掃除を自分でやる方法|洗浄スプレーのリスクとプロが必要な範囲も解説

エアコンのフィルターはこまめに掃除しているのに、その奥がホコリで真っ白……と気づいて驚いた経験はありませんか?フィルターの奥にある「フィン」は、放っておくと冷暖房の効きが落ちたり、カビ臭の原因になったりする部分です。

この記事では、エアコンのフィン掃除を自分でやる手順から、市販の洗浄スプレーを使うときの注意点、そしてプロに任せたほうがよい範囲まで、わかりやすく整理しました。無理のない範囲で、安全にフィンをきれいに保つコツがわかります。

エアコンのフィンとは?場所と汚れの影響

エアコンの断面でフィン(熱交換器)の位置を示した図解。前面パネル・フィルターの奥にアルミの羽根が並ぶフィンがあり、その奥に送風ファンが位置することを矢印で示している。

そもそも「フィン」とは、エアコンのどこにある何の部品なのか、まず確認しておきましょう。名前は聞き慣れなくても、フィルターを外せばすぐ目に入る身近な部分です。

フィン=熱交換器のアルミ製の羽根

フィンとは、エアコン内部にある熱交換器のアルミ製の羽根のことです。薄いアルミの板がすき間なく何枚も並んだ構造をしており、ここで空気を冷やしたり温めたりしています。

エアコンの「効き」を支える、いわば心臓部のような部品にあたります。表面積を増やすために羽根が密集しているぶん、ホコリもたまりやすい場所です。

フィルターの奥に隠れているため見落とされやすい

フィンは、フィルターのちょうど奥に隠れています。前面パネルを開けてフィルターを外すと、その裏側に見える金属部分がフィンです。

フィルター掃除はしていても、その奥のフィンまで手をつけたことがない、という方は少なくありません。ホコリがフィルターをすり抜けてフィンに付着するため、定期的に状態を見ておきたい部分です。

フィンが汚れると起きること

フィンが汚れると、おもに3つの不調が出やすくなります。まず、ホコリが熱のやりとりをさまたげるため、冷暖房の効きが落ちて電気代がかさみがちです。

次に、たまったホコリと湿気がカビの温床になり、カビ臭い風が出る原因にもなります。

においが気になり始めたら、フィンの汚れを疑ってみましょう。においの種類別の原因は「エアコンの臭い原因を種類別に解説|カビ臭・酸っぱい・下水臭の対処法」でも詳しく解説しています。

自分でできるエアコンのフィン掃除の手順

エアコンのフィン掃除の手順を示したフロー図。電源とプラグを抜く→掃除機や柔らかいブラシで羽根に沿ってホコリを取る→送風運転で乾燥、の3ステップと、横方向にこする・電装部に水をかけるなどのNG行為を並べている。

フィン表面のホコリは、ポイントを押さえれば自分でも掃除できます。

ただし、やり方を間違えると故障や感電につながることもあるため、手順と注意点をセットで覚えておきましょう。

準備:電源を切りプラグも抜く

作業を始める前に、まずエアコンの電源を切り、コンセントのプラグも抜いてください。

内部には電源を切っても電気が残っている部分があり、濡れた手や金属の道具が触れると感電するおそれがあります。

プラグを抜くことは、メーカー各社も掃除前の基本として案内している安全対策です。あわせて、床や壁が汚れないよう新聞紙やビニールで養生しておきましょう。

フィン表面のホコリを掃除機や柔らかいブラシで取る

準備ができたら、フィン表面のホコリを掃除機で吸い取ります。吸い込み口にブラシ付きノズルを付け、フィンの羽根に沿って「縦方向」にやさしく動かすのがコツ。

横方向に動かすと、薄いアルミの羽根が曲がってしまうので気をつけましょう。

吹き出し口もあわせて掃除すると、ホコリの取り残しを防げます。やり方は「エアコンの吹き出し口掃除方法|黒カビの落とし方と道具選び」も参考にしてください。

仕上げは送風運転で乾燥させる

掃除のあとに見落としがちなのが、内部の乾燥です。水分が残ったまま冷房を使い始めると、かえってカビが繁殖しやすくなります。掃除のあとは30分ほど送風運転を回し、内部をしっかり乾かしておきましょう。この一手間があるかないかで、カビの出やすさは大きく変わります。

やってはいけないNG行動

フィン掃除では、次の3つをやってはいけません。1つ目は、羽根を横方向にこすって曲げてしまうこと。

2つ目は、水や洗剤を直接ジャブジャブとかけること。

3つ目は、基板や端子などの電装部品に液体をかけることです。とくに横方向のブラシがけは、いちばん多い失敗パターンなので気をつけましょう。

市販のエアコン洗浄スプレーはフィン掃除に使っていい?

市販のエアコン洗浄スプレーの3つのリスクを示した図解。薬剤の流し残しでカビが悪化する・電装部にかかると故障や発火のおそれがある・スプレーが届くのはフィン表面の一部だけ、の3点をカード形式で並べている。

ドラッグストアなどで売られている「エアコン洗浄スプレー」を、フィン掃除に使ってよいか迷う方は多いはずです。

結論からいえば、手軽な反面、知っておきたいリスクがいくつかあります。ここでは、使う前に押さえておきたい注意点を整理します。

流し残しがカビを悪化させることがある

1つ目のリスクは、薬剤の流し残しです。スプレーの洗浄液は、エアコン内部を完全にすすぐことができません。

すすぎ残った成分にホコリが吸着すると、かえって固まった汚れやカビのもとになることがあります。

「洗ったのに前より汚れた」という事態を避けるためにも、流し残しには気をつけたいところです。カビが気になる場合は「エアコンのカビ取りを簡単に!自分でできる方法と予防のコツ」も参考になります。

電装部品に液体がかかると故障・発火のおそれ

2つ目は、もっとも注意したい故障・発火のリスクです。

洗浄液が基板や端子などの電気部品にかかると、ショートや発熱を起こすおそれがあります。

実際にNITE(製品評価技術基盤機構)は、エアコン内部洗浄による事故が5年間で20件起きており、端子部のトラッキング現象で出火した例もあるとして注意を呼びかけています。

誤って電装部に液がかかると取り返しがつかないため、ここが市販スプレー最大の注意点。

出典:NITE(製品評価技術基盤機構)「エアコン内部洗浄による事故に注意」https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs200625.html

スプレーが届くのはフィン表面の一部だけ

3つ目は、スプレーが届く範囲の問題です。

エアコン内部は奥行きがあり、スプレーがかかるのはフィン表面の手前側だけ。

その奥のシロッコファンやドレンパンには、ほとんど届きません。つまり、スプレーを使っても奥の汚れやカビは残ったまま、というケースが多いのが実情です。

使う場合は取扱説明書と注意書きを必ず守る

使ってはいけない、というわけではありません。ただし使う場合は、製品の取扱説明書と注意書きを必ず守り、電装部に液がかからないよう細心の注意を払いましょう。

なお、三菱電機など一部のメーカーは、自社エアコンへの洗浄スプレーの使用をすすめていません。心配なときは、無理に使わずプロに相談するのが安全な選び方です。

フィン掃除では落とせない奥の汚れ|プロのクリーニングが必要な範囲

自分でできる範囲とプロに任せる範囲を左右で分けた切り分け図。左にフィルター・フィン表面・吹き出し口のDIY可能な部位、右にシロッコファン・ドレンパンなど分解洗浄が必要なプロ向けの部位を並べている。

ここまで見てきたように、自分でできるのはフィン表面のホコリ取りまでです。その奥にこびりついた汚れやカビは、残念ながら家庭の掃除では落としきれません。

ここでは、プロに任せたほうがよい範囲と、その見極め方を整理してみましょう。

シロッコファンとドレンパンは分解洗浄でしか落ちない

フィンの奥には、風を送り出すシロッコファンと、結露水を受けるドレンパンがあります。ここに繁殖した黒カビは、前面パネルを外しただけでは届かず、本体を分解しないと洗浄できません。

表面を拭く程度では、根を張ったカビには届かないのが実情。こうした奥の部品こそ、プロの分解洗浄の出番です。奥のファン洗浄は「エアコンのファン洗浄を自分でする方法と注意点を解説」もあわせてご覧ください。

こんなサインが出たらプロへ

次のようなサインが出ていたら、プロへの依頼を検討するタイミングです。1つでも当てはまれば、フィンの奥に汚れがたまっているサインかもしれません。

  • 掃除をしても、運転するとすぐに臭いが戻る
  • 吹き出し口の奥に黒い点が見える
  • フィルターやフィンを掃除しても冷えが戻らない

掃除の頻度はどれくらいが目安か

掃除の頻度は、部位によって目安が変わります。フィルターのホコリ取りは2週間に1回、フィン表面の掃除はエアコンを使う前の年1〜2回が目安です。

プロによる内部の分解洗浄は、1〜2年に1回ほどが一つの目安になります。

頻度の詳しい目安は「エアコン掃除の頻度はどのくらい?部位別・環境別の目安をプロが解説」、プロの作業内容は「エアコンの丸洗いとは?料金・効果・プロに頼むべき理由を解説」を参考にしてください。

エアコンのフィン掃除についてよくある質問

Q1. フィンの掃除をするとき、電源を切るだけでいいですか?

A. 主電源を切るだけでなく、コンセントのプラグも抜いてから始めましょう。

エアコン内部は電源を切っても電気が残っている部分があり、濡れた手や金属の道具が触れると感電のおそれがあります。プラグを抜くのは、メーカー各社も推奨する基本の安全対策です。

Q2. 市販の洗浄スプレーを使ったら水漏れしました。なぜですか?

A. 洗浄スプレーの薬剤や水分がドレンホース(排水ホース)に流れ込み、詰まらせることがあります。

詰まると排水できなくなり、その水が室内側にあふれて水漏れになることも。この場合はホースの清掃が必要なので、プロへの点検をおすすめします。

Q3. フィン掃除をしたのに臭いが消えません。どうすればいいですか?

A. フィン表面の掃除では届かないシロッコファンやドレンパンのカビが、臭いの原因になっている可能性が高いです。これらは分解しないと洗えず、市販スプレーでも届きません。

においが消えないときは、プロのクリーニングを検討してみてください。

Q4. フィンの羽根が曲がってしまいました。直す方法はありますか?

A. 市販の「フィン起こし(フィンコーム)」という工具で、ある程度は元に戻せます。

ただし無理に起こすと破損することがあるため、曲がりが広い場合はプロに状態を見てもらいましょう。軽い曲がりなら、ゆっくり慎重に伸ばしましょう。

Q5. エアコンのフィン掃除はどれくらいの頻度でやればいいですか?

A. フィン表面のホコリ取りは、エアコンを使い始める前の年1〜2回が目安です。

2週間に1回のフィルター掃除と組み合わせると、効率よく清潔に保てます。臭いや効きが気になるときは、1〜2年に1回プロの分解洗浄を検討しましょう。

おそうじ将軍のエアコンクリーニングについて

おそうじ将軍は、関東・東海・関西を中心に対応するハウスクリーニングの専門業者です。

エアコンクリーニングでは本体を分解して洗浄し、フィン(熱交換器)はもちろん、家庭では手の届かないシロッコファンやドレンパンの黒カビまで丁寧に洗い上げます。

電装部はしっかり養生したうえで専用の洗浄剤を使うため、市販スプレーのような故障リスクを抑えられるのが強み。料金は事前に総額を提示し、当日の追加請求は行いません。

エアコンクリーニング・ハウスクリーニングのご依頼は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ:エアコンのフィン掃除

エアコンのフィン掃除は、表面のホコリ取りまでなら自分でも安全にできます。

ただし、市販の洗浄スプレーは流し残しや故障のリスクがあり、奥のファンやドレンパンの汚れは家庭では落としきれません。

においや効きが気になるときは、無理をせずプロのクリーニングを頼りましょう。

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